
先日、当学院全日制調律科卒業生の寳角果歩さんが近況の報告がてら学院に立ち寄ってくれました。学生時代と変わらない終始にこやかな様子と社会人として経験を積んだ落ち着いた雰囲気が感じられ充実した日々を送っていることがうかがい知れました。
現在、寳角さんは楽器店に勤務し調律師として日々活躍中です!
とても素敵なメッセージを以下でご紹介いたします。
寳角果歩さんからのメッセージ
「私は元々音楽大学でジャズトロンボーンを専攻し、プロの演奏家を目指していました。
しかし、コロナ禍をきっかけに進路を見直すことになりました。それでも『音楽に関わる仕事がしたい』という思いは変わらず、新たな道を探す中でピアノ調律師という仕事に出会い、日本ピアノ調律・音楽学院への入学を決めました。
調律師という仕事に出会った当初、私は『ピアノの音の狂いを直す仕事』という程度の認識しかありませんでした。しかし、実際に学院で学び始めると、ピアノという楽器が想像していた以上に繊細でとても興味深いものであることを知りました。ピアノの魅力や素晴らしさを改めて感じる一方で、『自分に本当に調律ができるようになるのだろうか』と不安を感じることもありました。
それでも、先生方から丁寧なご指導をいただき、時には親身になって相談に乗っていただきながら、少しずつ技術を身につけていきました。また、同期をはじめ、先輩や後輩との交流も深めながら互いに刺激を受け、調律の技術と向き合う日々を過ごしました。
そして、現在は楽器店のピアノ調律師として、一般のご家庭や公共施設などを中心に日々さまざまなピアノの調律に携わっています。
実際に仕事をするようになった今、ピアノ調律は単に『音の狂いを直す仕事』ではないと感じています。調律や整調などを通じてそのピアノが本来持っている力を引き出し、『楽器としてより良い状態にしていくこと』が調律師としての役割だと考え、一台一台のピアノと向き合っています。
もちろん、まだまだ学ぶことは多く、プロとして仕事をする責任の重さに不安を感じることもあります。それでも、お客様から『調律してもらって音が良くなった』『弾きやすくなった』といった言葉をいただけた時には、大きなやりがいを感じるとともにこの仕事に就くことができて良かったと心から思います。
これから調律師を目指す皆さんも学んでいく中で不安になったり、悩んだりすることがあると思います。私自身も、先生方や同期、先輩、後輩など周囲の方々に支えていただきながら学院生活を過ごしてきました。学院で練習できる時間、先生方や仲間たちと過ごす時間を一つひとつ大切にしながら、目の前のピアノと真摯に向き合ってみてください。その積み重ねがきっと将来につながっていくと思います。
私自身も、調律師としてまだまだ修行の途中です。これからも技術の向上を目指し、一台一台のピアノと丁寧に向き合いながら、お客様に喜んでいただける調律師になれるよう、日々精進していきたいと思います。」
寳角さんメッセージありがとうございました!
ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます!!


