ピアノ調律とは

チューニングハンマー

チューニングハンマー

 

ピアノ調律とは

ピアノ調律とは、ピアノ内部のピアノ線が巻かれたチューニングピンと呼ばれる6.9mm~7.0mmの太さの、堅木に強く打ち込まれたピンを左右に廻して、ピアノの音を上下させて音程を合わせる作業です。
最初に調律師は音叉A49=440Hz(1秒間に440回の振動)の音とピアノのA49の音を合わせます。その場合2つの違った音を同時に鳴らした時に現れる唸りと呼ばれる音の強弱を聞いて、その唸りが無くなる様にチューニングハンマーを廻して合わせるのです。
A49=440Hzの標準音は1936年にアメリカの楽器産業標準協会によって制定されたものです。その後1939年にヨーロッパの国際委員会にも採択されて、現代の世界的な標準音となっています。
標準音(基音)をピアノに取ってから、実際にはその1オクターブ下のA37の音より長4度と長5度又は長3度と長6度の2音間の唸りを調整して全ての半音間が等しく、全ての長調と短調の曲を程良く弾く事が出来る平均律の12のF33からF45までの音を調律作業で作り上げるのです。この平均律の12の音を低音と高音にオクターブで正確に移してピアノ全体の平均律のピアノ調律が完成するのです。
ピアノ調律は慣れてしまうと、調律師にとって心地良い音の製作作業となるはずです。

 

人間の耳による調律が一番です

現代は人件費節約や決まった一定の作業を求めて、自動車生産工場をはじめ、外食の寿司をにぎる仕事までロボット全盛の時代です。しかし、音楽の世界はデリケートで、機械による調律は、無機質な和音になり、プロの音楽の世界では通用しません。人間の耳による調律が主流です。調律は、現代数少なくなっている人間主体の熟練技術の一つです。人間が奏でる音楽は、やはり人間の耳による調律が一番です。