学院長の挨拶の付記

 

学院長のプロフィール

 

神奈川県鎌倉市生れ

 

青山学院大学理工学部

 

1968年ドイツ・LUDWIGSBURG市国立技術専門学校※1(現オスカー・ヴァルカー校)マイスターコース卒業。

 

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在学中にはピアノ技術専門書「Fuchkunde Klavierbau」(ファッハクンデ・クラビアバウ・ピアノの構造とその関連技術)の著者であるライブレ教授自宅に2年間下宿し、個人指導も受ける。

 

スイス・BASEL市、ヨーロッパで最古の歴史を持つHUG楽器店に勤務

 

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フーク楽器店の技術部チーフ・ピアノマイスターのトーマ氏(倍音計算尺発明者)、現在C.BECHSTEINピアノ社(ベルリン市)工場長の指導を受ける。

 

ドイツ・STUTTGART市SCHIEDMAYER&SOEHNEピアノ製作所に勤務

 

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ドイツ・ピアノ、チェンバロ製造国家試験合格、「ドイツ政府ピアノマイスター※2」の資格を得る。

 

ドイツ・HAMBURG市STEINWAY&SONSピアノ本社※3にピアノマイスターとして勤務

 

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1970年、ウイスタリア音楽院 創立(神奈川県 大和市)

 

1973年、(株)ウイスタリアピアノ製作所創業者斉藤喜一郎より社長職を引き継ぐ。工場内にて技術研修生の養成を始める。

 

1974年、三越日本橋本店、三越銀座店、高島屋日本橋本店、横浜高島屋店、玉川高島屋店、西武池袋本店、西武渋谷店、松屋銀座本店他でピアノ販売開始。

 

1980年、日本ピアノ調律技術学院(技術専門学校)を大和市南林間に設立、後進のピアノ技術者の育成に努める。

 

1995年、渋谷道玄坂校へ学院を移転。

 

2003年、日本ピアノ調律・音楽学院に改名。

 

2016年、現在の渋谷校へ学院を移転。

 

現在、ウィスタリアピアノ製作所社長     日本ピアノ調律・音楽学院 院長

 

学院長の主な講演

 

日本ピアノ調律師協会・関東支部総会にて「最新のヨーロッパピアノ技術事情」

 

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日本ピアノ調律師協会・信越支部総会にて「日本とヨーロッパのピアノ技術」

 

日本ピアノ調律師協会・関東支部2班技術研究会にて「最新のヨーロッパピアノ技術事情」

 

補足説明

 

ドイツの国立技術専門学校※1

 

(現オスカーヴァルカー校)

(現オスカーヴァルカー校)

 

ドイツには100年以上の歴史を持つ、国立の楽器製造技術者の為の専門学校が、南ドイツのルドビィスブルグ市にあります。楽器の種類も多岐にわたりまして、ピアノ、チェンバロ、パイプオルガン、金管楽器、木管楽器の学科があります。 各々の学科に技術者としての資格試験の為のゲゼーレンコース、その上にマイスター取得の為のマイスターコースがあります。

 

ピアノマイスター(ドイツ国家資格)※2

 

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ドイツではピアノ技術者の身分は全て国家試験資格になっています。その中でもピアノ業界で8年以上の就業実績のある人が、ピアノ業界最高資格のマイスターの称号取得国家試験を目指すことが出来ます。ドイツ国内ではピアノ店を持ち、ピアノの販売をする為には、このピアノマイスターの国家資格が必要とされます。 又、ピアノ製作会社でもその工場では必ずマイスターの資格を持った技術者が必要です。 ヨーロッパ全土とアメリカでは楽器業界の経営者はドイツ系の人が多く、このドイツのピアノマイスターの称号は特にヨーロッパ全土とアメリカでは有力な資格です。

 

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スタインウェイ社のピアノは自動車のロールスロイス、鞄のルイ・ヴィトンと並ぶ世界的なブランド品です。特にスタインウェイ社のコンサートグランドピアノは世界中の著名なホール、各国のテレビ放送局で使用されています。 日本でもNHKホール、サントリーホール、東京文化会館、オペラシティホール、東京芸術劇場、他全国の著名なホールの95%以上で使用されています。 現代のクラシック音楽のCD録音で使用されているピアノのほとんどが、スタインウェイ社のピアノと言っても過言ではありません。スタインウェイ社は1853年にドイツ人のヘンリー・スタインウェイが創立しました。 有名な科学者ヘルムホルツ博士と親交があり、科学的な共鳴原理を応用した楽器を一台一台手造りで仕上げるメーカーです。スタインウェイピアノを演奏するアーティストも有名で、ピアニストのルビンシュタインがスタインウェイアーティスト、アーティスト第一号です。

 

STEINWAY&SONS本社工場勤務※3の補足

 

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在勤中、クラウディオ・アラウ、クリストフ・エッシェンバッハ、タチアナ・ニコライエーワ(チャイコフスキーコンクールピアノ部門審査委員長・モスクワ音楽院教授)、モニック・アース(パリ国立音楽院教授)、フェーリー・ゲプハルト(ハンブルグ国立音楽大学教授)、カールハインツ・ツェラー(ベルリンフィルハーモニー交響楽団フルート首席奏者)のコンサートのピアノ調律、及びハンブルグ国立音楽大学、北ドイツ放送局のピアノメンテナンス(ピアノ調律、調整)の仕事を担当する。
又、当時ウイルヘルム・ケンプ、ルドルフ・ゼルキン、エミール・ギレリス、マウリツィオ・ポリーニ他、著名なピアニスト達がMUSIKHALLEでのコンサート用ピアノの選択の為に工場を訪れていました。販売ラインから特別に別けられた3桁の製造番号を持つコンサート専用グランドK型は本社が直接管理してMUSIKHALLEで使用されました。 特にマウリツィオ・ポリーニ氏はコンサートの半年前にピアノ選別のために夫人同伴で工場を訪れ、約8時間かけてピアノを選んだ長時間記録の持ち主です。
又、クラウディオ・アラウ氏とエミール・ギレリス氏は音量は出ないが落ち着いた音色の少しクラシックなピアノを選びました。 ウィルヘルム・ケンプ氏も同じ傾向の音色のきれいな古い落ち着いた雰囲気のピアノを選びました。 ルドルフ・ゼルキン氏はそれとは逆にアメリカ製のスタインウェイピアノに近い音量の大きい堅めの音色のピアノを選びました。

 

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工場のチーフコンサートチューナーの話では、A・ルビンシュタイン氏は右ペダルと左ペダルを使っての演奏効果を出す為に、ペダルを非常に神経質に調整したそうです。A・B・ミケランジェリ氏は非常に鍵盤の深さにこだわったそうであります。彼の好みはタッチの軽い浅い鍵盤だったそうです。 往年のワルター・ギーゼキング氏やクララ・ハスキル氏はコンサート前にオクターブのパッセージを弾いてピアノを確かめる程度で、昨今ほど、ピアノにこだわる選択方法ではなかった様であります。